【川崎市麻生区】プロが教える安心リフォーム基礎知識 ①

前回までのブログもそうですが、今回からのブログも私がリフォーム工事や新築工事などで経験したことやその解決方法などのお話をさせて頂きます。

これから家の購入を考えている方やリフォームをご検討の方々の参考までにして頂けたら幸いです。

家を購入する際に新築で家を建てる方、中古物件を購入する方様々だと思います。

しかし、購入前に何も知らないと購入後に後悔してしまうケースも少なくありません。

現在は「ホームインスペクション」といい、住宅診断をする業者もいます。

弊社にご依頼して頂いたお客様にもリフォーム前に「ホームインスペクション」で住宅の診断をされたお客様もいます。

正直「ホームインスペクション」で診断をした結果をもとにリフォームや修繕をした場合にはかなり費用が掛かってしまうケースが多いいと思います。

特に建物にもよりますが、中古物件の場合きりがありません。

その為、中古物件を購入した際にどのような問題点があるか、またその修繕方法などのご説明をしたいと思います。

今回は木造住宅の床に関する問題点とその修繕方法のご説明をさせて頂きます。

木造住宅の床

木造住宅といえば、一般的に「木造軸組み工法」と「木造枠組み工法」の2種類になります。

木造軸組み工法は在来工法ともよばれ、木造枠組み工法はツーバイ工法と呼ばれています。

しかし、同じ木造住宅なのですが造り方や材料の使い方が違います。

〇木造軸組み工法の床の構造

 

現在の木造軸組み工法の床の構造です。

現在の木造軸組み工法の床組みは横架材(一階の場合は土台)に90㎜角の大引きを900㎜の桝になるように入れて厚み24㎜のネダレス合板を敷きます。

弊社の場合、900㎜角だと将来的に床が軋み合板の真ん中が下がる恐れがあるので900㎜の間に幅45㎜厚み60㎜の根太を入れて補強をします。

新築を建てる時に、床が軋む原因を事前に対処しておくことにより建物の老朽化を防ぐことが出来ます。

床下は防湿コンクリートを打設しているので湿気の対策になります。

床下は湿気で根太や床材が劣化するケースが多いいです。

大引きを支えるのに鋼製束を使用します。

鋼製束は大引きに専用のビスで固定してアジャスターを回し高さの調整をします。

高さの調整が出来たら鋼製束のナットを締めてアジャスターが回らないように固定をします。

アジャスターが回ってしまうと床が下がる原因になります。

大引き側は木なので専用のビスで固定しましたが、コンクリート側はどのように固定をするかというと、防湿コンクリートにパッキン付きのコンクリートビスで固定してウレタンボンドで固めます。

このような施工方法をしておけば床下も安心です。

目に見える所は後から直すことは安易ですが、目に見えない箇所は後から直すとかなり大変な作業で費用も掛かりますので、きちんとした施工を行うことが大切になります。

 

 

木造軸組工法の床合板を張った様子です。

床合板(ネダレス合板)の厚みは24㎜あります。

合板の張り方は先に下地を組んだ「横架材」土台や大引きの上に乗せN75という釘で固定していきます。

N75とはJIS認定されており、特徴としては釘の色は「黄緑色」で釘頭は「皿頭布目模様」になっており、材質は「鉄」です。

用途としては「構造壁や水平構造」などに使用します。

ネダレス合板は「横架材」に直接N75で固定をして床の構造(火打ち)の役割を果たしますので昔みたいに土台火打ちや2階の床に火打ちを入れる必要がありません。

ネダレス合板を張るときも「馬張り」にするのが一般的な張り方です。

馬張りとは半枚ずつづらして張る事を言います。

 

 

 

 

築40年程度の木造軸組み工法の床の様子です。

昔の「根太組み」は「インゴイッサン」という材料で1階の根太を組む事が多かったです。

では、「インゴイッサン」とはどのような材料かというと幅が36㎜・厚み45㎜の材料の事を言います。

建築材料の場合、一般的に昔の尺貫法で材料の名称を呼ぶことが多いいです。

「インゴイッサン」は幅1寸3分・厚み1寸5分の材料の事を言いますが、実際の寸法は幅1寸2分・厚み1寸5分になります。

また、使う箇所により呼び名も変わります。

今回の場合は床の下地に使うので「根太」と呼びます。

インゴイッサンは厚みは45㎜しかないので、910㎜間隔で大引きという「横架材」を根太補強をする為に入れます。

この当時の建物は根太の間隔が和室は455㎜間隔でフローリングの部屋は303間隔で組む事が多く、床板は和室・洋室共一枚しか張っておらず、床下には防湿コンクリートが打ってないのが一般的な床下の造りになっています。

 

床は床下の湿気が原因で劣化するケースが多いいです。

先の説明でも記載致しましたが、昔の床下には防湿シートや防湿コンクリートなどをしていませんでした。

その為、現代の建物と比べると床下からの湿気が影響でフローリングなどの床材が劣化して床が抜け落ちそうな状態になるケースがあります。

しかも、和室の場合は根太を455㍉間隔に組み合板は一枚張り、洋室(フローリング)の場合は303㍉間隔に根太を組みフローリング一枚張りで仕上げる住宅が多く現在に比べると和室は根太の間隔が広く、洋室はに限っては現在2枚張りの所、昔は一枚張りなので現在に比べると強度が落ちます。

では、どのように修繕をするかご説明致します。

 

フローリング増し張り

フローリングの劣化で既存のフローリングの強度がなくなった場合の修繕方法で一番安価で早く直す方法は既存のフローリングの上にもう一枚フローリングを重ね張りする方法があります。

なぜ、重ね張りをするだけで強度が増すのか疑問に思う方も多いいと思いますのでご説明をさせて頂きます。

まず、一般的に既存の床材(フローリング材)の厚みは12㎜ある事が多いいです。

*無垢材などの場合例外もあります。

しかし、あまり酷く劣化している場合はその部分の床を剥がして部分補強をする必要があります。

既存の床に厚み12㎜のフローリングを増し張りすることにより、床自体の厚みが24㎜になるので床の厚みが増す分床の強度が強くなります。

但し、根太(床下地)が腐食していた場合下地から直さなくてはなりません。

 

 

 

床補強をした様子

腐食している箇所の床を剥がし同じ厚みの合板を張る事により床の補強が出来ます。

但し根太(床下地)が腐食していた場合は床下地の交換も必要になります。

 

 

 

根太組みから直す方法

根太組みから直す場合は増し張りに比べ費用と日数がかかります。

しかし、根太組みから直す場合には床下の本来できない工事が安易に出来るメリットがあります。

①防蟻処理が出来る

②防湿シートを敷くことが出来る

③床下の断熱材を入れる事が出来る

このような作業は増し張りではできませんので、床を剥がす場合は一緒にやった方がいいです。

 

根太組み

床下断熱材

合板張り

フローリング張り

 

根太組みから直す場合このような工事も一緒に出来ます。

①防湿シート貼り

  少しでも湿気の影響を少なくするために床下の防湿シートを敷く事が出来ます。

②防蟻処理

  床を開口した時に一緒にシロアリの薬を塗る事が出来ます。

 

 

町場の小さい工務店は新築工事が出来ないと思っている方や大手ハウスメーカーの方が安心だと思っている方が多いと思いますが、町場の小さい工務店は大手ハウスメーカーのような宣伝力がなく、また、ネームバリューでは大手ハウスメーカーにかなわないので、ご依頼頂いた建物に関しましては一軒一軒最後まで責任を持ち工事をするので品質向上になり、しかも、同じ金額ならワンランク上の建物を建てる事が可能です。

株式会社狩野建築では、新築工事・リフォーム工事全般に対応しています。

「新築工事・リフォーム」でお困りごと、ご相談などある場合には、弊社、株式会社狩野建築にお気軽にご相談ください。

次回のブログは 「プロが教える安心リフォーム基礎知識②」というタイトルで私が今まで経験をした内容等をお話させて頂きますので、中古物件のご購入をお考えの方や新築で家を建てる方の参考までにして頂けたら幸いです。

 

 

株式会社狩野建築の対応可能工事

(新築注文住宅)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造

 *建物解体からの建て替え工事も対応可

 *弊社で測量から登記も御対応できます。

(解体工事)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造

(リフォーム工事)

・水回りのリフォーム(・ユニットバス ・システムキッチン ・トイレ ・洗面化粧台 ・給湯器の交換など)

・屋根工事 (・カバー工法 ・葺き替え工事 ・太陽光工事など)

・外壁工事 (・窯業系サイディング ・金属系サイディング ・外壁モルタル ・外壁塗装など)

・外構・エクステリア工事 (・擁壁工事 ・カーポート ・門扉 ・フェンス ・ブロック ・手摺など)

・内装工事 (・室内建具 ・フローリング ・クロス ・クッションフロアー ・フロアタイル 等)

・外部建具工事(・玄関<カバー工法含む> ・雨戸交換 ・サッシの交換など)

 

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