【川崎市麻生区】プロが教える安心リフォーム基礎知識 ⑥

前回までは床工事の施工方法や納め方などのご説明をさせて頂きました。

今回は床材の種類についてお話をさせて頂きたいと思います。

リフォーム工事は新築と違い一般的に使用する「複合フローリング」や無垢材などの「単層フローリング」が納まらないようなケースもありますので、参考までにして頂けたら幸いです。

クッションフロア

クッションフロアとは塩化ビニール素材でできた床材の事で、特徴はクッション性があり柔らかいシート状になっています。

価格的にもリーズナブルで石目調からタイル調、フローリング調などがありデザインが豊富です。

クッションフロアは一般的に1.8㎜の厚みなのですが、遮音性能があるクッションフロアなどは3.5㎜厚なのもあります。

クッションフロアは耐水性もあるので、水回りに使用されることが多いいです。

戸建て住宅などでは洗面脱衣所やトイレなどで良く使用され、賃貸の建物などは台所にも使用されることが多いいです。

また、貼り替えも安易に出来るので人の出入りが多いいアパートなどにはお勧めです。

しかし、クッションフロアは家具などを長時間置いておくとその部分がへこんでしまい、通気性もあまり良くないのが難点になります。

クッションフロアには住宅用と土足用があり、土足用は耐摩耗性で表面が住宅用に比べると数倍強いです。

クッションフロアの施工方法は専用の接着剤を満遍なく塗布して櫛目ごてで延ばし冬場は約20分程度、夏場は約10分程度のオープンタイムをとります。

また、クッションフロアの横幅は約1820㎜なので6畳間や8畳間を張る場合ジョイント部分が出てしまします。

そのジョイント部分には「シームシーラー」といいクッションフロア用の目地用接着剤を継ぎ目処理に使用します。

この「シームシーラー」は塩化ビニール系のクッションフロアなどの継ぎ目を融解して、クッションフロア同士を接合させることが出来ます。

 

タイル調クッションフロア

アンティークタイル調クッションフロア

フローリング調クッションフロア

フロアタイル

フロアタイルとは、ポリ塩化ビニル素材でできた床材の事をいい、別名塩ビタイルとも呼ばれています。

フロアタイルの特徴は耐久性に優れており、傷がつきにくく安易にお掃除が出来、洗面所やキッチンなどの水回りにもお勧めです。

また、施工はフローリングなどに比べると安易に出来、コストパフォーマンスにも優れています。

クッションフロアと違いシート状ではなく、フローリングのような本実加工をしているわけでもないので部分張替も安易に出来ます。

デザイン性も豊富で石目調からフローリング調などがあり、一般的な厚みが2.5㎜厚なのでリフォームなどでの重ね張りには最適な製品です。

施工前(既存フローリング)

合板張り

施工後

写真はリビングとダイニングがバリアフリーの状態でフローリングが張ってありました。

今回のリフォームメインは流し台からシステムキッチンに交換する事でしたが、同時に床のリフォームを致しました。

床の仕上げ材はフロアタイルです。

昔の台所はうす暗いので、なるべく安価で明るい部屋にしたかったので白い石目調のフロアタイルを張る事にしました。

フロアタイルの厚みは2.5㎜あります。

現状リビングとダイニングの床がフローリングでワンフロアになっていて台所のみ現状の床にフロアタイルを重ね張りすると2.5㎜の段差がつきます。

2.5㎜程度なので、重ね張りで納める事も可能ですがリビングとダイニングの取り合い箇所に床見切りを設置しないと2.5㎜分フロアタイル分の段差が出来、足を引っかけたりすることでフロアタイルが将来的に剥がれてきてしまう恐れもあります。

また、床の上から被せる床見切り材もありますが、見切り材の幅が広くリビングとダイニングの境に使用するにはあまり見栄えが良くありません。

その様な事から対策を練り、今回の施工方法はダイニングのフローリングをリビングとの間仕切りにある開口枠の真ん中で剥がし、フロアタイルの下地(ラワン合板)を張り、リビングとダイニングの境にステンレス製の幅15㎜程度の床見切り材を設けフロアタイルを張りました。

ここで注意をしなくてはならないことは、現状のフローリングの厚みが12㎜あるのでダイニングの床も仕上げ材を含め12㎜程度にしなくてはなりません。

フロアタイルの厚みを考慮し下地となる合板は厚み9㎜の合板を使用しました。

ではどのように計算を下かというと、フロアタイルの厚みが2.5㎜に対して合板の厚み9㎜を加算すれば11.5㎜になります。

コンマ5㎜程度なら特に問題はないでしょう。

使用する合板も針葉樹(ラーチ合板)ではなく広葉樹(ラワン合板)の方が良いです。

 

フロアタイルにはこのような施工方法も安易に出来ます。

アイランドキッチンや対面型キッチンなどお洒落で開放的だと思いませんか?

昔の流し台は6帖くらいの台所の隅の方にあまり人目のつかないところに設置してある事が多かったとと思います。

しかし、現在はキッチンもインテリアとして扱われる、お洒落で開放的で人目に付くところに設置されることが多くなり、写真のようにキッチン側の床とダイニング側の床を変える事により、雰囲気がかなり変わると思いませんか?

ヘリンボーン調の床はフローリングを張り、石目調の床はフロアタイルです。

フロアタイルはこのような施工方法も安易に対応できやすく、しかも安価でお洒落な空間を造る事も可能になります。

 

 

 

フロアタイルにはこのような木目調の製品も多彩にあります。

見た目は天然木のように見えるので、安価で天然木風の空間を造るにはフロアタイルもいいと思います。

また、フロアタイルは厚みが2.5㎜程度なので階段付近には最適な材料になります。

どうしてかというと、階段は1階の床から2階の床の高さを階段の段数で割り「蹴上寸法」を割り出します。

「蹴上寸法」とは、段板の高さの事をいいます。

12㎜のフローリングを張った場合、1階の廊下と2階の廊下の「蹴上寸法」が下記のように変わります。

1階の蹴上寸法が他の段よりも12㎜低くなり、逆に2階の廊下に上がる所で蹴上寸法が12㎜高くなります。

たった12㎜変わるだけで脚の不自由な方やご高齢者などは躓きやすくなってしまう事もあります。

しかし、フロアタイルは厚みが2.5㎜なのでそれほど違和感がないと思います。

 

このようにリフォームをするときは最善の注意を払い慎重にプランを立てる事がとても重要になります。

新築やリフォームは決して安いものではありません。

弊社は今まで現場で培った経験や情報収集を元にお客様に最善のご提案をして、安心して住める建物をご提供していきたいと思います。

 

町場の小さい工務店は新築工事が出来ないと思っている方や大手ハウスメーカーの方が安心だと思っている方が多いと思いますが、町場の小さい工務店は大手ハウスメーカーのような宣伝力がなく、また、ネームバリューでは大手ハウスメーカーにかなわないので、ご依頼頂いた建物に関しましては一軒一軒最後まで責任を持ち工事をするので品質向上になり、しかも、同じ金額ならワンランク上の建物を建てる事が可能です。

株式会社狩野建築では、新築工事・リフォーム工事全般に対応しています。

「新築工事・リフォーム」でお困りごと、ご相談などある場合には、弊社、株式会社狩野建築にお気軽にご相談ください。

次回のブログは 「プロが教える安心リフォーム基礎知識⑦」というタイトルで私が今まで経験をした内容や引き続き床材の種類等のお話させて頂きますので、中古物件のご購入をお考えの方や新築で家を建てる方の参考までにして頂けたら幸いです。

 

 

株式会社狩野建築の対応可能工事

(新築注文住宅)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造

 *建物解体からの建て替え工事も対応可

 *弊社で測量から登記も御対応できます。

(解体工事)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造

(リフォーム工事)

・水回りのリフォーム(・ユニットバス ・システムキッチン ・トイレ ・洗面化粧台 ・給湯器の交換など)

・屋根工事 (・カバー工法 ・葺き替え工事 ・太陽光工事など)

・外壁工事 (・窯業系サイディング ・金属系サイディング ・外壁モルタル ・外壁塗装など)

・外構・エクステリア工事 (・擁壁工事 ・カーポート ・門扉 ・フェンス ・ブロック ・手摺など)

・内装工事 (・室内建具 ・フローリング ・クロス ・クッションフロアー ・フロアタイル 等)

・外部建具工事(・玄関<カバー工法含む> ・雨戸交換 ・サッシの交換など)

 

対応可能地域

神奈川県 (・川崎市 ・横浜市 ・相模原市)

東京都 (・町田市 ・世田谷区 ・新宿区 ・渋谷区 等)

 

 

 

 

お問い合わせ

営業時間 8:00~19:00 (電話受付は9:00~20:00)

 

株式会社狩野建築
〒215-0012 神奈川県川崎市麻生区東百合丘1丁目34-28

対応エリア

神奈川県川崎市を中心に横浜市・相模原市など神奈川県全域
その他、東京都世田谷区・渋谷区・町田市など東京都一部