【川崎市麻生区】プロが教える安心リフォーム基礎知識 ⑤

前回は弊社施工事例をもとにマンション直貼りフローリングの施工方法などのご説明をさせて頂きました。

今回は畳のお部屋をフローリングにする工事のご説明をさせて頂きます。

良くご依頼をされる小工事では和室をフローリングにする工事が多いいです。

工事の日数も2日~3日程度とかなりの短期間になります。

それでは弊社施工事例と共にご説明をさせて頂きます。

 

今回リフォームをした物件は軽量鉄骨造の建物で和室の床工事をご依頼を頂きました。

和室は8畳間で押入れが1カ所あり、押し入れの造りは昔からの造りで襖と天袋があり、中段が設置してあります。

和室といいましても、大壁仕様の和室になります。

和室には「大壁仕様」と「真壁仕様」の2パターンがあります。

大壁和室とは一般的に柱を見せず、真壁和室とは柱を見せる造りになっています。

今回の和室は大壁仕様なので洋風のクロスを貼り、障子を外し障子枠などを塗装をすれば安価で洋風に見立てる事も出来ます。

 

 

 

 

 

 

畳を撤去した状態です。

築年数が古い家は、畳の下に敷いてある床が無垢の杉板を張っていることもあります。

主に木造軸組み工法に多いいです。

昔の和室は455㎜間隔に根太を組んでいて無垢の杉板を畳の下の床に張っていました。

根太の間隔が広いせいか、杉の床材も経年で腰がなくなり作業中は常に根太の上を歩かないと足を踏み外したりして床を抜いたこともあります。

今回のケースはラワン合板(広葉樹合板)を張ってありましたので、畳の下の床も強度があり安心して作業が出来ます。

 

 

 

畳撤去後まず最初に根太組み作業を始めます。

畳の床からフローリングに張り替えるには、フローリングと敷居がバリアフリーになるように下地を組みます。

畳の厚みも様々なのですが一般的に多いいのは60㎜の厚みの畳が敷いてあることが多いいです。

床から敷居までの高さを考慮して床材は「インニッサン」で組む事にしました。

インニッサンを平使いにして300㎜間隔に組み根太は若干床より上げた方が望ましいです。

 

 

根太を敷きならべたら水糸を張り根太の高さを見ます。

正確に高さを見る為、糸の下にベニアを挟んで浮かせ同じベニアを定規にして高さを見る事にします。

 

 

高さはベニアなどを根太の下端に挟んで調整します。

また、根太を組む時に注意をしなくてはならないのは元々の根太と交差して組まないとビスが根太に止められず床の軋みの原因にもなります。

 

 

根太を組み捨て床に厚み12㎜の針葉樹合板(ラーチ合板)を張ります。

ラーチ合板は38㎜のコンパネビスで固定をしていきます。

合板関係は普通のビスでは場所によりビスが締まらなくビス頭が合板から出てしまう事が多く、また「フレキビス」といい、ビスの皿のような座面にザグリ作用があるギザギザが付いているビスがあるのですが、ただ潜っていくだけのビスなどもあります。

これでは合板と根太を締め付ける事が出来ません。

コンパネビスの場合ザグリ作用があるギザギザが付いていて合板と根太を締め付けるので捨て床張りには最適のビスです。

 

フローリングは「大建工業」のルームアートJAを張りました。

表面がシートタイプのフローリングで価格的にも安価な製品になります。

LL45も複合フローリングも単層フローリングもフローリングの張り方はみな同じです。

本実加工になっていてサネに差し込みながら張っていきます。

LL45との違いは複合フローリングは接着剤を塗布して釘で止めて張っていきます。

フローリングを張るときに注意をしなくてはならないことは、捨て床の合板のジョイントとフローリングのジョイントが同じ位置にならないように張ります。

同じ位置とは合板の長手方向の事を指しています。

この場合も床の軋みの原因になってしまいます。

 

 

 

 

フローリングが張り終わりました。

リフォームでの床張りは現在ついている敷居や畳寄せなどに突合せをして隙間を生じないように張っていかなくてはなりません。

新築工事は建物も直角でしかも壁を張る前にフローリングを張るので壁の中に張り伸ばせますが、リフォームの場合は建物自体も直角ではなく、敷居が真っすぐとは限りませんので一枚一枚敷居や畳寄せのくせを取りながら鋸でカットして微調整は鉋で削りながら行います。

その為、大工としての技術を要する作業になります。

 

 

ご説明の途中で「畳寄せ」という名称がありましたが、どこの部位を指しているかご説明をさせて頂きます。

畳寄せとは畳と壁との間に生じる隙間を埋めている細長い部位になります。

本来和室は柱を化粧で表しているので、柱と壁に段差が生じ畳を納めるために「畳寄せ」を入れています。

 

引き続きマンションの和室のフローリング工事をした施工事例のお話をさせて頂きます。

前回もお話をさせて頂きましたが、マンションには音の規定があります。

今回リフォーム工事をした和室は置床工法でリビングよりも和室が一段高くなっていました。

畳は防音対策に優ていて、藁床の畳はL40ほどの遮音効果があります。

その為、置床には防音対策が施された製品を使う事があります。

 

 

 

床下地(根太)の組み方と合板の張り方は先程と同じ施工方法になります。

 

今回のようなケースは、床下地で遮音等級が取れていないので、遮音性のある「LL45」を使用しなくてはなりません。

気付かずに遮音性能がないフローリングを張ってしまうとリフォーム後に下の部屋に音が響きトラブルの原因になります。

このようにリフォームをするときは最善の注意を払い慎重にプランを立てる事がとても重要になります。

新築やリフォームは決して安いものではありません。

弊社は今まで現場で培った経験や情報収集を元にお客様に最善のご提案をして、安心して住める建物をご提供していきたいと思います。

 

町場の小さい工務店は新築工事が出来ないと思っている方や大手ハウスメーカーの方が安心だと思っている方が多いと思いますが、町場の小さい工務店は大手ハウスメーカーのような宣伝力がなく、また、ネームバリューでは大手ハウスメーカーにかなわないので、ご依頼頂いた建物に関しましては一軒一軒最後まで責任を持ち工事をするので品質向上になり、しかも、同じ金額ならワンランク上の建物を建てる事が可能です。

株式会社狩野建築では、新築工事・リフォーム工事全般に対応しています。

「新築工事・リフォーム」でお困りごと、ご相談などある場合には、弊社、株式会社狩野建築にお気軽にご相談ください。

次回のブログは 「プロが教える安心リフォーム基礎知識⑥」というタイトルで私が今まで経験をした内容等をお話させて頂きますので、中古物件のご購入をお考えの方や新築で家を建てる方の参考までにして頂けたら幸いです。

 

 

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(新築注文住宅)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造

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・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造

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