【川崎市麻生区】プロが教える安心リフォーム基礎知識 ④

前回はマンションの床下地の施工方法や流れに付いて弊社施工事例と共にお話をさせて頂きました。

今回は同じマンションでも置床で床下地を組まない床の施工方法のお話をさせて頂きたいと思います。

マンションには前回お話をさせた頂いた「置き床工法」とスラブ直に直接フローリング材を張る「直貼り工法」があります。

先にもお話をさせて頂きましたが、マンションは音に関しての規定があり、マンションにより使用するフローリング材の「遮音等級」が違うケースも多いいです。

遮音等級とはどれだけの騒音を遮る事が出来るかを表す数値の事を言います。

床の遮音性能を表す指標の事を「L値」といいます。

L値とは「軽量床衝撃音」といい、軽いものを落とした時に発生する音いわゆる生活音を下の階にどの程度音が聞こえるか音の伝わりにくさを基準として数値で表しています。

数値が小さいほど音が伝わりにくく、「遮音性能」が優れていることを表します。

私の経験上大抵のマンションはLL45の直貼りフローリングで大丈夫ですが、まれに遮音等級がLL40やLL35が取れる床材でないと許可をもらえないマンションもあります。

ちなみにLL45は等級でいうと1級になり、LL35やLL40は特級クラスになります。

 

写真は弊社で行った直貼りフローリングの張替工事の様子になります。

既存のフローリングもLL45の直貼り用フローリングを張っていました。

今回の工事は元々張ってあったシートタイプのLL45の直貼りフローリングを剥がして、「朝日ウッドテック」のライブナチュラル プレミアムを張りました。

直貼りフローリングLL45はフローリングの下に特殊クッションシートが付いていています。

この、特殊クッションシートが下の階に音を漏れにくくする遮音性能があります。

LL45のライブナチュラルプレミアムは挽き板といい天然木を2~3㎜程度薄く板状に切り出したものをフローリング材の表面の化粧板として使っています。

その為、化粧板は天然素材いわゆる無垢材になります。

天然素材の化粧板には塗装が施されていて短辺方向や長辺方向に面取り加工がされています。

化粧板の下地となる合板には四側面に本実加工がされており、LL45の直貼りフローリングを張るときは順次差し込みながら張っていきます。

また、合板の裏面には縦溝加工と横溝化工が施されています。

その合板の下に特殊クッションシートの緩衝材を貼り付ける事により遮音性のある床材になります。

 

 

 

LL45には特殊クッションシートと同じ厚みのベニアが同封されています。(まれに入っていない製品もあります)

このベニアは何に使うのかというと、幅3センチ程度の幅に落とし入り口のドアの前や壁際などに敷きます。

マンションの直貼りフロアーは「一液ウレタン接着剤」を塗布して張っていく接着張り工法になります。

施工方法は職人により様々なやり方がありますが、私の場合は一部屋分の直貼りフローリングをカットしながら仮ならべをしていき、先にベニアを敷いた箇所の部分のみ特殊クッションシートを剥がしフローリングを仮ならべをしていきます。

なぜ壁際や入口枠の付近にベニアを敷くかというと、特殊クッションシートは柔らかく、人が乗っかると床が沈むので特殊クッションシートを剥がしベニアを敷く事で緩和されます。

LL45のフローリングの仮ならべが終了したら、仮ならべをした順番に印をして直貼りフローリングを一度全部剥がします。

剥がしたら「一液ウレタン接着剤」を塗布します。

塗布の仕方はスラブに一液ウレタン接着剤を直に垂らし、専用の櫛目のヘラで満遍なく伸ばします。

この時自分で何列まで張るか考えて接着剤を塗布した方が良いです。

接着剤を塗布したら剥がした順番通りに直貼りフローリングを張っていきます。

直貼りフローリングは「一液ウレタン接着剤」のみで張っていきますので直貼りフローリングが動いてずれてしまう事もあるので注意が必要になります。

もう一つ注意しなくてはならないのは、床を張る際に「一液ウレタン接着剤」がフローリング材の表面に付かないよにすることです。

少しでも直貼りフローリングの表面に一液ウレタン接着剤が付いてしまうと、拭き取り切れなく仕上がった後も残ってしまう事があります。

直貼りフローリングは、この工程の繰り返しで張っていきます。

写真はフローリングを張り終えた写真です。

朝日ウッドテックの床材は、天然木なので木目や色合いも1枚ずつ違い、年数が経つにつれ味が出てきてとて楽しめる床材です。

 

 

このように出来上がりだけを見ると施工した職人の大変さが分かりませんが、今回この現場で大変な作業は元々張ってあった直貼りフロアーを剥がす作業でした。

一液性ウレタンボンドの接着性はかなり強力で、特に廊下などの人が常に歩く箇所は剥がすのにかなり困難でした。

このように私自身が実際工事をしているので、現場で経験をした知識をもとにお客様にも適切なアドバイスやプランなどを提案することも出来ます。

 

町場の小さい工務店は新築工事が出来ないと思っている方や大手ハウスメーカーの方が安心だと思っている方が多いと思いますが、町場の小さい工務店は大手ハウスメーカーのような宣伝力がなく、また、ネームバリューでは大手ハウスメーカーにかなわないので、ご依頼頂いた建物に関しましては一軒一軒最後まで責任を持ち工事をするので品質向上になり、しかも、同じ金額ならワンランク上の建物を建てる事が可能です。

株式会社狩野建築では、新築工事・リフォーム工事全般に対応しています。

「新築工事・リフォーム」でお困りごと、ご相談などある場合には、弊社、株式会社狩野建築にお気軽にご相談ください。

次回のブログは 「プロが教える安心リフォーム基礎知識⑤」というタイトルで私が今まで経験をした内容等をお話させて頂きますので、中古物件のご購入をお考えの方や新築で家を建てる方の参考までにして頂けたら幸いです。

 

 

株式会社狩野建築の対応可能工事

(新築注文住宅)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造

 *建物解体からの建て替え工事も対応可

 *弊社で測量から登記も御対応できます。

(解体工事)

・木造在来工法(在来工法) ・木造軸組み工法(ツーバイフォー) ・軽量鉄骨造 ・鉄筋コンクリート造

(リフォーム工事)

・水回りのリフォーム(・ユニットバス ・システムキッチン ・トイレ ・洗面化粧台 ・給湯器の交換など)

・屋根工事 (・カバー工法 ・葺き替え工事 ・太陽光工事など)

・外壁工事 (・窯業系サイディング ・金属系サイディング ・外壁モルタル ・外壁塗装など)

・外構・エクステリア工事 (・擁壁工事 ・カーポート ・門扉 ・フェンス ・ブロック ・手摺など)

・内装工事 (・室内建具 ・フローリング ・クロス ・クッションフロアー ・フロアタイル 等)

・外部建具工事(・玄関<カバー工法含む> ・雨戸交換 ・サッシの交換など)

 

対応可能地域

神奈川県 (・川崎市 ・横浜市 ・相模原市)

東京都 (・町田市 ・世田谷区 ・新宿区 ・渋谷区 等)

 

 

 

 

お問い合わせ

営業時間 8:00~19:00 (電話受付は9:00~20:00)

 

株式会社狩野建築
〒215-0012 神奈川県川崎市麻生区東百合丘1丁目34-28

対応エリア

神奈川県川崎市を中心に横浜市・相模原市など神奈川県全域
その他、東京都世田谷区・渋谷区・町田市など東京都一部