【川崎市麻生区】プロが教える安心リフォーム基礎知識 ③

前回はツーバイ工法の床下地に関してのお話をさせて頂きました。

今回はマンションの床に関してのお話をさせて頂きます。

マンションの場合、戸建て住宅とは違い何世帯もあるので音に関しての規定が厳しく遮音性能を有する床下地や床材にしなくてはなりません。

昔のマンションや団地などは木造軸組工法と同じ様に根太組みをしていた為、下の階に音が響きやすくかったのですが、現在は遮音性を高め下の部屋に音が響かないよう考慮した「置き床」という支持脚を使用して、マンションなどの共同住宅の床の下地を組む事が一般的になっています。

では、置き床とはどの様な物かご説明させて頂きます。

置き床とは、防振ゴム付きの支持脚のことをいい、置き床を直接マンションなどの床スラブに置き、この置き床で床パネル(パーチクルボード)を支えています。

一般的に置き床工法で使用する床パネル(パーチクルボード)は厚み20ミリ幅600ミリ長さ1820ミリのパネルで455ミリ間隔に印がしてあります。

なぜ、455ミリ間隔に印が付いているのかというと、支持脚を設置する基準の印になります。

置床に関しての大まかなご説明は以上になります。

今度は写真を見ながら作業手順をご説明させて頂きます。

 

際根太工事

際根太工事とは置床工事で一番重要な作業になります。

材料は一般的に「インニッサン」という材料が使われます。

新築のマンションの場合は必ず「水墨」といい水平を出しますが、リフォームの場合むやみやたらに「水墨」を出し水平に床を納める事は出来ません。

何故かというと、現在設置してある既存の窓や敷居に床の高さを合わせなくては床が納まらなくなってしまう事があるからです。

その為、リフォームの場合必ずしも床が水平に出来るわけではありません。

際根太を壁に固定したら際根太の下に束を建てて際根太を補強します。

スラブ側はウレタンボンドを塗布して300㎜間隔に接着して動かないように固定をします。

簡単な作業に見えますが束がきついと際根太が持ち上がり、逆に束が緩いと床なりの原因になるので微妙な調整が必要な作業になります。

 

 

 

置床工事

際根太が終わりましたら置床の工事に入ります。

先にご説明させて頂いた床パネル(パーチクルボード)がこの作業になります。

パーチクルボードは置床の足(防振ゴム付きの支持脚)で支えます。

置床の足を設置する間隔は最低455㎜ピッチに取付け、パーチクルボードの張り方も「馬張り」形式で 互い違いに張ります。

パーチクボードは上向くりと下向くり交互にして張っていくことにより、より床がなじみやすくなります。

 

 

置床の高さ調整

置床は床パネル(パーチクルボード)を敷きながら高さ調整をしていきます。

高さ調整は置床の足(防振ゴム付きの支持脚)がアジャスター式になっているで上げ下げが安易に出来ます。

床の高さ調整は「水糸」という道具を使います。

床の端と端に糸をはる事で床が真っすぐになっているかの確認をすることが出います。

この時に水糸の張り方が弱いと「糸だるみ」といいせっかく水糸を張って高さを調整しているのに糸がたるんで床が真っすぐになりません。

とても重要な作業になります。

 

 

床パネル(パーチクルボード)を敷きならべた様子

床パネル(パーチクルボード)を敷きならべた様子です。

パーチクルボードのジョイント部分はあえてわざと間を開けます。

これには訳があり、置床のアジャスターを上げ下げする調整ねじをこの隙間からドライバーで調整することが出来ます。

床パネル(パーチクルボード)を敷きながら調整をしていきましたが、敷きならべ後には必ず再確認をするとより正確に床の水平を見る事が出来ます。

隙間がないと後々調整をしようとしても出来なくなります。

 

 

専用接着剤充填

置床には専用接着剤があります。

製品名は「スラブロック接着剤」といいます。

この接着剤は置床の高さ調整を行った後に置床の真ん中にある穴から充填していきます。

充填後、浸透をしてスラブまで到達する仕組みになっています。

 

置床接着後

少し見にくいかと思いますが、置床の根元を来ていただくと白い液状のものが見えると思います。

これはスラブロック接着剤が真ん中の穴から充填した接着剤がスラブに浸透した様子になります。

スラブロック接着剤が硬化することにより置床の足がスラブと密着することが出来ます。

 

 

置床の作業は以上です。

引き続き捨て床張りの作業と仕上げ作業のご説明をさせて頂きます。

 

捨て床張り

マンションなどの床もそうですが、木造住宅やリフォーム工事などで床の工事する場合、捨て床と仕上げの床の2枚重ね張りすることで床の強度も上がります。

しかし、施工方法が悪いと床が軋む現象がおこるケースがあります。

床が軋む現象の事を我々は「床鳴り」といいます。

床鳴りがおこる現象は下記のような場合に起こります。

①捨て床が壁際や合板のジョイント部分が擦れて床鳴りがしてしまうケース

 *捨て床はどちらかというとラフに張る方がいいのです。

 特に壁際などは壁から少し離した方が良いでしょう。

 ジョイント部分が擦れて「床なり」がするのは根太組みをした場合に起こりやすいです。

 根太工法の場合300㎜間隔で組みますので、根太と根太の間は300㎜の隙間が出来ます。

 そこに捨て床合板同士のジョイント部分を離さずに付けた状態で捨て床を張った場合、合板同士が擦れて床鳴りをするケースがあります。

どちらかというとマンションの置床は根太同士の間隔が無いのでその点安心できます。

②下地の影響で床鳴りがしてしまうケース

根太工法の場合、根太を止めたビスや釘が根太を支える根太掛けなどに完全に止まっておらず、根太を止めたビスが根太掛けの際をかすめた状態になり、ビスと根太掛けが擦れいて床鳴りがおこるケースなどもあります。

置床の場合特に下地で床鳴りをするケースは少ないが、まれに置床の足が配管などを固定している金物にあたった状態で設置したりすると配管の金物と置床の足が擦れて床鳴りをするケースもあります。

 

 

 

フローリング張り完了

リフォームなどフローリング張りは「突き付け張り」をすることが多いいです。

突き付け張りとは巾木や敷居などを取る事が出来ずそのままの状態で壁際や敷居等に鉋で削り合わせて隙間なくフローリング材を張る事です。

建物の壁は必ずしも直角で壁が真っすぐな状態ではありませんので、張るときには一枚一枚建物のくせを見てフローリングの墨出しからカットをして、付きが悪い所は削り微調整をしてフローリングを張ります。

 

 

 

 

町場の小さい工務店は新築工事が出来ないと思っている方や大手ハウスメーカーの方が安心だと思っている方が多いと思いますが、町場の小さい工務店は大手ハウスメーカーのような宣伝力がなく、また、ネームバリューでは大手ハウスメーカーにかなわないので、ご依頼頂いた建物に関しましては一軒一軒最後まで責任を持ち工事をするので品質向上になり、しかも、同じ金額ならワンランク上の建物を建てる事が可能です。

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次回のブログは 「プロが教える安心リフォーム基礎知識④」というタイトルで私が今まで経験をした内容等をお話させて頂きますので、中古物件のご購入をお考えの方や新築で家を建てる方の参考までにして頂けたら幸いです。

 

 

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