【川崎市麻生区】成功えのステップ❕「新築住宅・リフォーム各種の手順とコツ」 その⑱ 排水桝

前回では建物内の浴室やシステムキッチンなどの住宅設備に関するお話をさせて頂きました。

しかし、浴室やシステムキッチンなどの生活排水はどのように処理をされているかご存じでしょうか?

皆様もご自身でお住いの家の周りをよく見ると「汚水」と記載がある蓋と「雨水」と記載がされている蓋が所々にあると思います。

これらは、敷地内の地中に埋めてある排水管を通し敷地外にある下水管まで流すための排水で、所々にある蓋を開ける事で排水のつまりなどのメンテナンスをすることも出来ます。

現在は塩ビ管「ポリ塩化ビニル管」を使用していますが、昔の家はコンクリートますが多かったです。

システムキッチンや洗面所・お風呂などから出る生活排水は「汚水」といい建物の外周部に設けた汚水管を通して本下水に流れます。

また、雨水などは「雨水」といい建物外周部に設けた雨水管を通して本下水に流れ最終的には海や川に排出されます。

また、本下水には「分流式」と「合流式」とがあります。

分流式

地域にもよりますが、敷地外にあるマンホールをよく見ると「雨水」と「汚水」とマンホールに記載がある所もあります。

「雨水」と記載のあるマンホールの蓋には雨水の排水が目的なのでマンホールの蓋には無数の穴が開いていますが、「汚水」と記載のあるマンホールの蓋には密封されているという特徴があります。

なぜ密封をされているかというと汚水の場合、臭気がマンホールの外に出ない仕組みになっているからです。

このように「汚水管」と「雨水管」と分かれている地域は「分流式」になります。

合流式

合流式の場合はシステムキッチンや浴室から排出される生活排水などの「汚水」と雨水などの「雨水」は1本の「下水管」でまとめて集水します。

しかし、建物の敷地内では汚水と雨水は別々の配管です流しますが、最終的には下水管で合流します。

では、下水管に流れた生活排水や雨水はというと、下記の手順で「下水処理場」で処理をされていきます。

①マンホール

皆様も道路マンホールがあるのを御存じだと思います。

道路の下には下水管が埋まっていてその下水管を点検するためにマンホールが設置してあります。

建物内で排出された生活排水は道路に設置している下水管を通し下水道処理場にたどり着きます。

合流式の場合は「雨水と生活排水」が下水道処理場にたどりつきますが、分流式の場合「生活排水」のみ下水道処理場にたどりつきます。

雨水は直接「海や川」に流れます。

②除害施設

工場や事業場から流れる工業排水は下水管を詰まらせたり、下水処理にも悪影響をもたらせるため、公共下水道に排水する前に「有害物質」こ心の取り除きます。

③沈砂池

下水道処理場に入り最初に通過する場所です。

下水から流れて来たら砂やゴミなども一緒に流れてくるので、そのゴミをあらかじめ取り除く作業をします。

④汚水ポンプ

沈砂池は地中深くにある為、下水をポンプで汲み上げます。

沈砂池でゴミを取り除かなかなかったら汚水ポンプの故障にも繋がります。

⑤最初沈殿池

汚水ポンプから送られてきた汚水が一番最初に通る場所です。

最初沈殿池では、水の特性を生かし軽いものは浮き重いものは沈むことにより水をきれいにしていきます。

ここでは沈砂池で取り除けない細かなゴミなどを沈めます。

また、油などの軽いものは水面に集めて取り除きます。

⑥反応タンク

最初沈殿池で処理できなかった汚れを微生物の力で除去をします。

⑦最終沈殿池

反応タンクから出てきた下水には微生物がたくさん混ざっています。

反応タンクで汚れを食べた微生物たちは重くなり見ずに沈みやすくなります。

ここでは、沈みきらなかった細かな汚れを微生物が食べる事により綺麗な水になります。

⑧放流口

①~⑦までの工程を経て水質基準をクリアすることにより海や川に繋がっている下水道処理場の出口から放流します。

 

このようにして最終的には「汚水」などの生活排水も「雨水」も海や川に流れる事になります。

合流式の場合、下水道管が1本ですむので建築費用などが安くなり、地下埋設物との競合が少なくなりますが、雨天時には汚水が混じった雨水の一部が川や海に放流されてしまう恐れがあります。

 

これまでは、生活排水がどのように処理をされているかのお話をさせて頂きました。

しかし、下水管内には悪臭気が発生して家屋内に浸入をする恐れがあります。

それを阻止するためには臭気トラップを設ける必要があります。

では、下水管の悪臭気の侵入を防ぐ臭気トラップの理屈から理解をしていこうと思います。

臭気トラップとは水が溜まる部分を造る事により、その部分がトラップになり下水管の悪臭気を阻止することが出来ます。

①流し台

流し台の場合はシンクに設置してあるゴミカゴの下に水が溜まる構造になっています。

②洗面化粧台

洗面化粧台の場合は、洗面化粧台の排水管がS字型やP字型になっており、曲がりの部分に水が溜まりトラップになっています。

③トイレ

トイレの場合は極単純に便器に溜まっている水がトラップになっています。

④洗濯パン

洗濯パンには「縦引きトラップ」と「横引トラップ」との2種類がありますが、双方ともトラップの中に水が溜まり悪臭気が上がらない仕組みになっています。

縦引きトラップと横引トラップの違いは排水の配管の状態で決まります。

マンションなどで床下のスペースが少ない場合は横引トラップの方が適していますが、木造住宅のように床下のいスペースがある場合は縦引きトラップの方が適しています。

⑤浴室(ユニットバス)

浴室(ユニットバス)の場合、排水に「封水筒」といい、常にここに水が溜まっていてトラップになっています。

 

また、昔の戸建て住宅の場合、排水桝にトラップが付いていてそれが原因で汚水管が詰まったり、するケースもあります。

 

最終桝の様子です。

道具で掴んでいるのがトラップになります。

トラップが原因で汚水管が詰まり一つ手前の桝から汚水が溢れてきました。

 

 

 

トラップを切断することにより汚水管の流れが良くなりました。

 

切断したままでは悪臭気が出ますので、S字型トラップの要領で塩ビ管で造り水が溜まる事により悪臭気を阻止しました。

ここから流れる生活排水が道路の本下水に流れ下水処理場に行くことになります。

 

町場の小さい工務店は新築工事が出来ないと思っている方や大手ハウスメーカーの方が安心だと思っている方が多いと思いますが、町場の小さい工務店は大手ハウスメーカーのような宣伝力がなく、また、ネームバリューでは大手ハウスメーカーにかなわないので、ご依頼頂いた建物に関しましては一軒一軒最後まで責任を持ち工事をするので品質向上になり、しかも、同じ金額ならワンランク上の建物を建てる事が可能です。

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次回のブログでは引き続き建物を建てる手順と流れに対してのご説明をさせて頂きたいと思います。

 

 

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